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あせも、皮膚炎、ジュクジュク湿疹・・・夏の皮膚トラブル対策 Vol187

夏は肌にとって過酷な季節。暑さや湿気、紫外線などのダメージを受け、皮膚トラブルが起こりやすくなります。この時期は肌を出す機会も多く、荒れた肌は見た目にも気になるもの。体の中からしっかりケアをして、トラブルの起こりにくい健やかな肌を目指しましょう。
過剰な「熱」と「湿」が夏の皮膚トラブルを招きます。
夏に起こりやすい皮膚トラブルは、汗疹や皮膚の炎症、ジュクジュク湿疹、感染症など。こうした症状は、主に夏の暑さや汗、紫外線などによって起こります。
皮膚のトラブルの主な原因
暑さ:高い気温の影響で、皮膚が熱を持ち、炎症を起こしやすくなります。
・紫外線:肌の露出が多く、紫外線を直接浴びるため、日焼けによる炎症を起こしやすくなります。また、紫外線のダメージで肌免疫(バリア機能)が低下すると、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)が悪化したり、感染症にかかりやすくなったりすることもあります。
・汗:汗が蒸発すると、肌の潤いも奪われて乾燥しがちになります。すると、肌は外部刺激に弱くなり、肌荒れしやすくなります。また、汗の刺激による炎症、あせもなども起こりやすくなります。
 漢方では「肌は内臓の鏡」と言われ、夏の皮膚トラブルも体内の不調の表れと考えます。皮膚の赤みや炎症は、体内に過剰な熱がこもっているサインです。汗もやじくじくした湿疹は、体に「湿(余分な水分や汚れ)」がたまっている状態です。また、夏の疲れや潤い不足による「肌免疫(バリア機能)」の低下が、感染症や肌荒れを招くこともあります。
こうした体質を整えることは、夏の皮膚トラブルを根本から改善することにつながります。薬やスキンケアと合わせて体の内側をしっかりケアすることで、高温多湿の夏も肌を健やかに保ちましょう。

タイプ別「夏の皮膚トラブル」対策
かゆみや痛みを伴う皮膚トラブルは、症状が続くと心身のストレスに。汗もなどの不調も夏だからと諦めず、積極的に体質を整えて辛い症状を改善しましょう。

皮膚の炎症
過剰な熱タイプ
夏の暑さや紫外線が外邪(外から入ってくる病因)となって体に入り込み、皮膚にダメージを与えます。また、暑さの影響や体内の潤い不足(汗の掻きすぎ)から体に過剰な熱がこもってしまうことも。その結果、皮膚の炎症(赤みや熱感)、赤みのある痛かゆい湿疹、といったトラブルが起こりやすくなります。
熱の停滞は、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)の悪化にも繋がるので要注意。日々の食事で涼性の食材を積極的に摂り、体内の過剰な熱を冷ますよう心がけましょう。また、夏は暑さでイライラしがちになりますが、ストレスや怒りといった精神不調も体内の熱に繋がるので、気持ちをリラックスさせることもポイントです。
気になる症状
日焼けによる炎症、にきび、急性の皮膚疾患、皮膚の熱感、赤み、赤い湿疹、患部が痛痒い、患部の化膿、胸苦しい、怒りっぽい、口の渇き、尿の色が濃い、便秘気味、舌が赤く苔が黄色い。
食の養生
体内の過剰な熱を冷ます食材を
ゴボウ、苦瓜、ナス、緑豆、スイカ、トマト、レタス、セロリ、豆腐、竹の葉、緑茶、菊花、金銀花、タンポポ茶、キュウイフルーツなど。
よく使われる漢方薬
清営顆粒、黄連解毒湯、消風散、防風通聖散、荊芥連翹湯、清上防風湯など

あせもやジュクジュク湿疹
湿の停滞タイプ
高温多湿の夏の時期は、湿邪(過剰な湿気による病因)が体に侵入しやすくなります。また、飲みすぎ、食べすぎなどで「脾胃(胃腸)」が疲れていると水分代謝が低下して体内に「湿(余分な水分や汚れ)」が溜まってしまうことも。
こうした状態が皮膚にも影響すると、ジュクジュクとした湿疹や汗もなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。
このタイプの養生は、体に溜まった「湿」をすっきりと取り除くことが基本。水分補給は大切ですが、過剰にならないよう注意しましょう。また、冷たいものの取りすぎも胃の負担となるため、常温、または温かい飲食を心がけることも大切です。
気になる症状
ジュクジュクとした湿疹、あせも、皮膚の痒み、口の中が粘つく、食欲不振、軟便、舌苔がべたつく
食の養生
溜まった湿を取り除く食材を。
ハト麦、ドクダミ、大葉、トウガン、スイカ、キュウリ、アズキ、緑豆、春雨、もやし、ナス、緑茶、トウモロコシなど。
よく使われるのは
瀉火利湿顆粒、勝湿顆粒、五苓散など

肌免疫の低下
潤い・エネルギー不足タイプ
夏の暑さでたくさん汗をかくと、体内の「津液(水)」とともに「気(エネルギー)」も消耗します。また、夏バテなどで食欲が落ち、体内の津液が気を十分に生み出せなくなることも。その結果、皮膚に十分な潤いやエネルギーが行き渡らず、「肌免疫(バリア機能)」が落ちて、肌荒れや感染症(とびひなど)を招きやすくなります。
このタイプは日々の食事でしっかり栄養を取り、不足しがちな水と気を養うことが大切。潤いのある健やかな肌は皮膚疾患を予防する基本となるため、積極的にケアするよう心がけましょう。また、皮膚は外敵(ウイルスや細菌)から体を守る防御機能も担っています。肌免疫の弱いまま秋冬を迎えると、風邪をひきやすくなってしまうこともあるので注意しましょう。
気になる症状
肌に艶がない、乾燥肌、夏バテ気味、疲労感、空咳、息切れ、目眩、汗が多い、食欲不振、夏痩せ、顔色が白い、舌の色が淡く乾燥気味。
食の養生
体内の潤いを補い気を養う食材を。
白キクラゲ、大根、ホウレンソウ、レンコン、梨、ハチミツ、リンゴ、モモ、イチジク、バナナ、クコの実、豚の皮、鶏の手羽先、オリーブオイルなど。
よく使われるのは
麦味参顆粒、婦宝当帰膠、麦門冬湯、当帰飲子など

暮らしの養生
・日焼け止めや日傘で日常の紫外線のダメージから皮膚を守って。
・自然の多い場所へ出かけるときは、肌の露出を少ない服装で、虫刺されのないことを防ぎましょう。
・外出から戻ったら、シャワーで肌を清潔に。汗の刺激を抑え、感染症予防にもつながります。
・冷たい飲食、暴飲暴食は避ける。胃腸を元気に保って。
・栄養バランスの良い食事、十分な睡眠を心掛け、潤いのある健やかな肌を保ちましょう。
・スキンケアや衣服の素材は肌に優しく自分に合うものを選んで。
・クーラーなどで冷えがちな人は適度な運動で汗をかくことも大切です。

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