お知らせコラム

アロマにも薬にも。香り豊かな2つの樹脂 乳香・没薬・・・中国的生活204

「乳香(にゅうこう)」と「没薬(もつやく)」。どこか神秘的な響きを持つ、この二つの香料をご存じですか?これはいずれも、欧米や中東イスラム諸国で古代から珍重されてきた天然の樹脂。キリスト誕生の際にささげられた贈り物とされ、独特な香りを持つ香料として知られています。
乳香(別名:フランキンセンス)はカンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂で、樹液が乳白色に代わることからその名を呼ばれるように。香りには清涼感があり、気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。
没薬(別名:ミルラ)はカンラン科コミフォラ属の木の樹脂で、スモーキーな香りが特徴。清浄、殺菌、防腐などの作用があり、古代エジプトではミイラ作りにも使われたとされています。
乳香と没薬は中国にも伝わり、独特の方向から経絡を通すものして、古くから中医学では薬として使用されてきました。ちょっと意外な気もしますが、気血の巡りをよくしたり、痛みを和らげたり、そんな生薬としての効能を知ると、なるほどと納得です。
乳香・没薬の生薬としての効能
乳香 苦味、辛味、温性
没薬 苦味、平性
血を巡らせ痛みを止める:瘀血(血行不良)による疼痛、胃痛、生理痛、関節痛、打撲などに。
腫れを鎮め、新しい皮膚の再生を促す:傷口の腫れ、痛み、炎症などに。
瘀血を取り除く効能は共通しますが、「乳香は理気が優れ没薬は化瘀に優れる」とされ、乳香と没薬を一緒に使うことでより優れた薬効になると考えられています。
香料か薬か。同じ素材でも、手にする人々の視点が変われば使われ方もこれほど違う、というのはなんだか興味深いですね。
現代では、香料の原料やアロマオイルとして楽しまれている乳香と没薬。「心を浄化させる香り」とも言われるそうなので、眠る前の人と記に香りを癒してみるのもいいかもしれません。
(チャイナビュー326 中国的生活204)

タイトルとURLをコピーしました