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夏バテ、秋バテ、肌や髪の乾燥、「気陰両虚」の体質ケア・・・Vol213チャイナビュー

季節を過ぎると秋の気配も本格的になります。この夏は猛暑日が続いたため、いつもより夏のダメージを実感している人も少なくないでしょう。気をつけたいのは「気陰両虚」の体質です。そのまま冬を迎えると不調を起こしやすくなるので、早めのケアで体質を整えていきましょう。

多量の汗や食欲不振・・・夏の消耗が「気陰両虚」を招きます。
「気陰両虚」は、文字通り体の「気」と「陰」が不足した状態のことです。気は体のエネルギー、陰は体を潤す「津液(水)」、「血」などで、いずれも健康を保つために欠かせない要素です。そのため不足すると体力の低下や体の乾燥を招き、疲労感、喉の渇き、食欲不振、皮膚の乾燥、便秘といった様々な不調が起こるようになります。
秋に気陰両虚を招きやすいのは、夏の消耗が影響しているからです。夏は暑さで汗の量が増えますが、汗をかくと津液を消耗し、同時に気も消失します。また、日焼けや冷房による乾燥、睡眠不足による陰の消耗、食欲不振による気の生成不足なども重なり、夏後半から秋にかけて気と陰が不足しやすくなってしまうのです。
こうした不調を抱えたまま秋を迎えると「燥邪」(乾燥する季節の気候)の影響を受け、秋冬にも不調を引きずるようになります。五行説では長夏(夏の終わり頃)は「脾」にあたり、脾は「肺(秋)」を、肺は「腎(冬)」をそれぞれ養う関係にあります。そのため夏の消耗で脾の働きが弱くなると、秋に肺を養えず、肺が弱いと冬に腎を養えず・・・という悪循環に陥ってしまうのです。
このように秋の乾燥、冬の寒さを乗り切るためには、暑さで弱った胃腸を元気にして早めに体質を整えることが大切です。気陰両虚の症状を感じたら、秋が深まる前にしっかり改善しておきましょう。

秋を元気に過ごす「気陰両虚」と「燥邪」対策
秋を元気に過ごすためには、夏の疲れをしっかり回復し、秋の乾燥ダメージを防ぐことが大切です。気陰両虚の体質ケアと合わせて、燥邪の対策も忘れずに。

気陰両虚の体質ケア
夏の暑さで消耗し元気がなくなると、脈も弱くなり、体の隅々まで気・血・津液(エネルギー、栄養、潤い)が届きにくくなります。すると、さらに気陰両虚が悪化してしまいます。この状態を解消するためには、まず気血を生み出す脾(消化器系)の働きを回復させることが何より大切です。また、気が不足した状態は津液を生む力が弱るため潤い不足になりやすいので、潤いをもたらすものを食事などで補うようにしましょう。夏バテから回復しないまま秋バテになると、乾燥のダメージをさらに受けやすくなるので、胃腸をケアしながら気と陰を積極的に養いましょう。
気になる症状

気虚:疲労感、倦怠感、息切れ、風邪を引きやすい、風邪が治りにくい、汗が多い、汗が止まらない、食欲不振、軟便、風に当たると寒く感じる、舌の色が淡い、舌が腫れぼったい。
陰虚:痩せ気味、口の渇き、喉の乾燥、ドライアイ、皮膚の乾燥、痒み、髪の乾燥、抜け毛、不眠、息苦しい、のぼせ、ほてり、微熱、頭痛、めまい、尿量が少ない、便秘気味、月経量が少ない、舌が赤く、舌苔が少ない。
食の養生
気と潤いを養う食材を。
気を養う
米、大豆製品、牛肉、鶏肉、うなぎ、インゲン、かぼちゃ、ジャガイモ、サツマイモ、ナガイモ、キノコ類、ナツメなど。
潤いを養う
牛乳、豚肉、手羽先、卵、大根、白菜、レンコン、ゆりね、クコの実、クワの実、リンゴ、イチジク、キウイフルーツ、ブドウ、ナシ、リュウガン肉、梅干し、レモン、トマト、白キクラゲなど。よく使われるのは
基本:麦味参顆粒
気虚:補中益気湯、衛益顆粒、健脾散エキス顆粒、健胃顆粒、心脾顆粒
陰虚:杞菊地黄丸、双料杞菊顆粒、八仙丸、婦宝当帰膠、亀鹿仙「燥邪」のダメージ対策
空気が乾燥する秋に気をつけたいのは「燥邪」の影響です。燥邪は津液を消耗するため、陰虚がさらに進みます。気候の影響を受けやすい「肺」が乾燥のダメージを受けると、目や鼻腔の乾燥、疲労感、息切れ、皮膚の乾燥、痒み、髪のパサつきといった不調が起こりやすい状態になります。また、精神的にも疲れやすく、気分が落ち着かない、眠りが浅い、寝汗が多いなどの不調を招くこともあります。気をつけたいのは、同じ燥邪でも時期によって症状や対策が変わることです。まだ夏の名残がある初秋は「温燥」、晩秋になると「涼燥」の症状が現れるので、タイプを見極めて適切にケアすることが大切です。
初秋に多い「温燥」タイプ
気温は高いけれど秋の掃除の性質もあるため、発汗に伴い潤いを失うと、燥邪の影響でより乾燥しやすい状態になります。熱を取り除きながら気・陰(エネルギー・潤い)を補いましょう。
気になる症状:熱感、汗が多い、目や口、鼻の乾燥、喉の渇き、冷たいものを飲みたくなる、咳、舌苔が薄く舌が赤い。
食の養生
涼性、肺を潤す食材。
緑豆、梨、れんこん、きゅうり、トマト、なす、メロン、ぶどう、ゆりね、くこのみ、白きくらげ、菊花、ミント、桑葉茶、びわの葉、杏仁、栗、はぶ茶、緑茶など。
よく使われるのは
麦味参顆粒、清肺湯、麦門冬湯、艶麗丹

晩秋に多い「涼燥」タイプ
気温が下がり、寒さとともに乾燥が強まります。普段から乾燥しがちな人は、より強く乾燥症状を感じるようになります。体を冷やさないように気をつけて陰(潤い)を補いましょう。
気になる症状:目や口、鼻の乾燥、喉の渇き、皮膚の乾燥、痒み、小じわ、かかとのひび割れ、髪のパサつき、咳が出やすい、痰が絡む、舌苔が薄い、白い、乾燥している。
食の養生
温性、辛味、潤を養う食材。
小豆、もち米、白菜、大根、生姜、ネギ、人参、鮭、銀杏、栗、長芋、からし、杏仁、ゆりね、くこのみ、白きくらげ、みかん、りんご、ラズベリー、ごま、くるみ、松の実、はちみつ、オリーブオイル、紅茶など。
よく使われるのは
麦門冬湯、甘露飲、清肺湯、人参養栄湯など

暮らしのポイント
・潤いの多い食材を積極的に。辛いもの、脂っこいもの、アルコールは控えめに。
・夜は陰を修復する時間です。夜更かしは避け、睡眠を十分にとりましょう。
・おしゃべりや趣味を楽しんで、憂いがちな気分を明るく。
・排便、排尿をスムーズに保って、
・クリームなどでしっかり保湿して肌の乾燥を防ぎましょう。
・温冷交代浴(温水・冷水を交互に)で肌や肺を強くしましょう。
(冷水は負担のかけないよう手足から浴びて。体調がすぐれないときは行わないこと。)

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