自律神経は、全身の器官をコントロールしている神経のことで、交感神経と副交感神経から成り立っています。この自律神経が乱れてしまうと、だるさや不眠、疲れが取れない、手足がしびれるなどの全身疾患が現れることがあります。特にこの夏の季節は自律神経が乱れやすい時期です。今一度自身の生活リズムや食生活を見直し、自律神経を整えた毎日を過ごしましょう!
・あなたのストレスは何ですか?・・・
自律神経の乱れの主な要因はストレスです。ストレスを受けると、体内で副腎皮質ホルモンやアドレナリンなどのホルモンが分泌されますが、いずれも交感神経を活性化させるホルモンです。ストレスが多いほど、副腎皮質ホルモンやアドレナリンが多く分泌され、交感神経は活性化しすぎてしまい、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
中でも日本人の多くは、ストレスを感じすぎています。厚生労働省の調査によると、日常生活においての悩み・ストレスが「ある」と答えた方が全体の7割に上りました。また、男性より女性の方が、ストレスを感じている割合がやや高いです。
・自律神経を整える栄養素を摂取しましょう!
①トリプトファンが豊富なもの
脳内物質「セロトニン」の材料で、気持ちをリラックスさせ、ストレスを抑制する効果があります。必須アミノ酸の一つで、体内では合成できないので食事での摂取が必要です。
(例)バナナ、大豆製品、雑穀、鶏むね肉、乳製品など
②ビタミンBが豊富なもの
ビタミンB12は自律神経の主成分で、ビタミンB1は脳内の糖質代謝を助ける栄養素です。
ビタミンB12・・・(例)レバー、赤身肉、魚介類、卵、海苔など
ビタミンB1・・・(例)豚肉、ホウレン草、落花生など
③ビタミンE、ビタミンCが豊富なもの(同時摂取が効果的)
ビタミンEは抗酸化物として、副交感神経が優位になることを補助します。
ビタミンCは、たんぱく質の代謝にも重要な栄養素でビタミンEの補助もします。
・ビタミンE・・・(例)カボチャ、ナッツ類、うなぎ、マグロなど
・ビタミンC・・・(例)ブロッコリー、レモン、パプリカなど
④カルシウムが豊富なもの
交感神経を抑制し、イライラや不安な気持ちの軽減に役立ち、自律神経の乱れによる不眠症の改善も期待できる。(例)乳製品、小魚、豆腐、切り干し大根、小松菜など