気付きにくい高齢者の貧血
血液中の鉄分が不足して発症する貧血。貧血の典型的な症状は、 動悸、息切れ、倦怠感などですが、高齢者の場合、 めまいやふらつきなどは出現しない人が多い一方で、 時に認知症や狭心症に似た症状を示す例があり、 それらの悪化と誤解して見過ごされるケースがあるといいます。
(参照:時事メディカル→ 認知症や狭心症に間違われる例も見過ごされやすい高齢者の貧血)
鎮痛薬の副作用でも発症
65歳以上の高齢者では、 血液1デシリットル中のヘモグロビン値が11グラム未満になると、貧血と診断されます。高齢者で多いのは、以下の3つです。
・ヘモグロビンをつくるのに重要な鉄分が不足する鉄欠乏性貧血
・感染症や膠原病などの慢性炎症に伴う二次性貧血
・血液疾患が原因となる貧血
鉄欠乏性貧血は、 消化器のがんや胃潰瘍などにより消化管に出血が生じ、 鉄分が失われて発症する人が多いとされます。なお、腰痛などで多用される鎮痛薬を飲むと、副作用で胃潰瘍が生じることがあるため注意が必要です。一方、二次性貧血は、がんや関節リウマチ、 感染症などで慢性炎症が起きて貧血になります。 血液をつくる骨髄自体に原因がある場合もあります。また、高齢者に多い骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫などでは、 造血機能に障害が生じることで貧血が引き起こされます。
血液中の鉄分が不足して発症する貧血。貧血の典型的な症状は、
(参照:時事メディカル→
鎮痛薬の副作用でも発症
65歳以上の高齢者では、
・ヘモグロビンをつくるのに重要な鉄分が不足する鉄欠乏性貧血
・感染症や膠原病などの慢性炎症に伴う二次性貧血
・血液疾患が原因となる貧血
鉄欠乏性貧血は、
認知症や狭心症と間違われるケースも
高齢者の貧血の場合、意識障害や呼吸困難、強い胸の痛み、
毎日の食事に鉄分やタンパク質を積極的に摂り入れると、