不老長寿の秘薬と呼ばれる果実
黄緑色の小さな果実「余甘子(よかんし)」あまり聞きなれない名前ですが、中国では古くから生薬や食品として親しめられています。
名前の由来となったのは、その味わい。口に含むとまず酸味と苦みを感じますが、後からじわっと甘みが広がることから「余甘」の名前がつきました。ただ、ほんのり甘みがあるものの、そのままフルーツとして食べることは少なく、砂糖漬けやジャムなどにして楽しむのが一般的。また、乾燥した果実は生薬やお茶、などに利用されています。嬉しいのは、「不老長寿の秘薬」とも呼ばれる余甘子の効能です。ポリフェノールは赤ワインの約30倍(100g中に3000㎎以上)、ビタミンCはレモンの約10倍(100g中に800㎎以上)も含まれているとされ、その高い抗酸化作用から、健康、美容への効果が期待されています。
余甘子の主な効能
清熱化痰・・・のどの痛み、感冒、咳などの改善
消食(しょうしょく)・・・消化促進、高脂血症、肥満など生活習慣病の予防
解毒・・・老廃物の除去、免疫力を高めて病気を予防
老化予防・・・老化物質を除去し、細胞の衰えを緩やかに
その他・・・美白、疲労回復など
中国南部には余甘の樹を栽培する健康長寿の村があり、村人たちは昔からその果実を食べています。そんな逸話もある、スーパーフルーツ余甘子。アンチエイジングや免疫力アップといったうれしい効果はもちろん、ちょっと喉が痛い、といった身近な不調にも効果的なので、ぜひ日ごろの身体ケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。(チャイナビュー中国的生活122余甘子より)

