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更年期の体を整える食養生・・・中国的生活167

中医学では、男性は8の倍数、女性は7の倍数の時に体の節目を迎えると考えます。これは「精(生命エネルギーの源)」を蓄える五臓の「腎」の充実度と関係しています。男性は40歳、女性は35歳ごろから腎が徐々に衰え始め、更年期の不調が現れやすくなります。
生活習慣が阻の不調を悪化させる要因にもなるため、更年期を穏やかに過ごすためには、食事、睡眠、運動といった日々の暮らしを見直すことが大切です。中でも、食事は健やかな体づくりの基本。中医学では日々の食事こそ良薬(薬食同源)とし体の健康を保つ基本は食にあると考えます。その人の体質やその時の体調を考慮して、食材の持つ「味と性質」から、食事を考えることが食の養生(いわゆる薬膳)の基本です。
更年期の食養生で意識したいのは、まず「気」「血」をしっかり養うこと。気は活動のエネルギー源で、血は体内を巡り、各器官や各組織に栄養や潤いを与え、精神を安定させる働きがあります。そのため、気血を充実させ巡らせることで、疲労や活力の低下、不眠、うつ気分といった更年期の不調緩和につながります。更年期はホルモンバランスの変化から自律神経が乱れがちなので、自律神経とかかわりの深い五臓の「肝」に良いとされる酸味のある食材や香りのよい食材を取り入れ気血をスムーズに巡らせることも大切です。また、「肝」の働きを助けるレバーやほうれん草、クコの実のほか、「肝」にこもりがちな熱を冷ます、セロリ、トマト、菊の花なども上手に取り入れてみてください。年齢を重ねると食の好みは変わり、さっぱりとしたものが好まれますが、肉や魚などの動物性タンパク質で気血を養い、黒豆や黒ゴマ、黒きくらげ、くるみ、山芋、おくらなどで「腎」を養うことも忘れずに。
更年期のおすすめメニュー
胃腸の弱いタイプ(脾虚)へのおすすめ
・オクラともくず入り納豆
・豆乳鍋
豚肉、鶏肉、豆腐、白菜、キノコ類、ねぎ、しらたき、しょうが、棗、クコの実などを加えた豆乳ベースの薬膳鍋で胃腸から元気に。
疲労回復、精力をつけたいとき(補腎)のおすすめ
・ニンニクたっぷりの牛肉のステーキ
・海鮮キムチ鍋
鮭、エビ、牡蠣、ハマグリ、ニラ、玉ねぎ、ねぎ、キノコ類、生姜などに発酵食品のキムチを加えて、良質のタンパク質をたっぷり摂取。精力がみなぎります。

気血と潤いを補いたいとき(補気血、滋陰)のおすすめ
疲れがとれないとき、夏バテして食欲がないときなどに。
トマトと卵の炒めもの
卵2個をボウルに割りほぐし、油を引いた鍋で先に炒め、皿に取り出しておく。刻んだにんにく、しょうが、ねぎを油で香りがでるまで炒め、くし切りにしたトマト(大1個)を加え、しんなりするまで炒める。塩、しょうゆ、砂糖少々を加え、卵を鍋に戻し入れ、よく混ぜて完成。香菜をトッピングして。香りで気分も回復します。

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