おかげさまで清湿化痰湯エキス細粒G「コタロー」は、2025年の発売から1年を迎えました。この間、多くの先生方にご活用いただき、店頭症例(有効例)として、29例を集積することができました。今回、集積した内容から得られた、運用の傾向(ポイント)についてご報告いたします。
病態
・「痰飲」「痰湿」「水毒」に関する症例が最も多い
・併存する病態として多かったのは、「冷え」や「瘀血」
症状や部位
・痛みが主であるが、不安感、不眠、咳嗽など複数の症状を併せ持っているケースが多い
・部位は一定しない。四肢痛、背部痛、肩や上肢痛(四十肩、五十肩)、胸部の違和感、腹部症状など多彩
舌状
・白苔〜白膩苔を呈する例が多い
・体内の水分代謝異常が示唆される歯痕など
併用薬
・水分代謝異常の補正に五苓散や防已黄耆湯
・瘀血、循環障害に疎経活血湯、補陽還五湯、芎帰調血飲第一加減
・冷えの改善に芎帰調血飲第一加減、八味地黄丸
・不眠、精神症状への配慮に酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、香蘇散
※数例ですが、通絡通経作用を期待して地竜、補気・補腎・安神作用を期待して五加神を用いられます。
その他
・独活寄生丸、疎経活血湯で効果がない。また、効果が不十分な時に本方を選択
・なかなか改善しない痛みや、一元的な原因説明が困難な症例に本方を選択
上記運用の傾向から、「なかなか改善しない痛み」や「検査では異常がないと言われた不調」に対し、まずは体にたまった「余分な水」、「痰」を疑って、特徴的な舌の状態を確認する。
また、清湿化痰湯をベースに、併存する病態の治療も行っていきます。

