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中国、今昔「漢方薬」事情・・・中国的生活170

近年は、日本でも病院で処方されることが増えた漢方薬。広く使われるようになり、飲みやすいエキス製剤が一般的になりましたが、漢方薬の基本は生薬を煮出した「煎じ薬」です。今回はこの煎じ薬について、本誌連載(チャイナビュー)漢方の知恵袋を監修する菅沼栄先生に、今昔の違いなども交えてお話を聞きました。
菅沼先生が中国の北京中医薬大学を卒業し、医師としてその付属病院に勤めていたのは1970年代の後半頃です。中国の病院では、この時代にももちろん漢方薬が処方されていて、病院には医学性のために薬を煎じてくれるコーナーがあったそうです。 これは病院で処方された薬をその場で煎じてもらい、飲んで帰ることができるというもの。漢方薬を煎じて飲むまでには約1時間と思いのほか時間がかかり、また下宿生活で薬を煎じる環境がない人も多かったため、勉強に忙しい学生にとっては便利なサービスだったのですね。菅沼先生も学生時代に病院へ通った際は、ここで煎じ薬を作って飲んでいたそうです。ちなみに昔はどの家庭でも薬を煎じていましたが、今では様子も変わりエキス製剤、煎じ薬を濃縮粉末化したものが一般的です。こちらは西洋薬と同じように手間なく飲めるので、漢方薬の服薬はとても楽になっているそうです。
(現在主流のエキス製剤はそれぞれ服用方法が異なるため、服用の際は必ずその指示に従ってください。)
中医学マメ知識
漢方薬の飲み方の基本。
1日に2回から3回飲むタイミングは食間(食後、2から3時間)が基本です。 食前や食後に服用するものもあり、食前は「補益」、「下半身疾患」の薬、食後は「胃腸虚弱」、「上半身疾患」の薬が多いことが特徴。また、安眠薬は就寝の1時間前を目安に服用し、西洋薬と合わせて飲むときは30分ほど時間をずらして服用します。
煎じ方の基本。
生薬30gを20分ほど水に浸したら、鍋に水(300cc)を入れ強火にかけます。沸騰したら弱火にして煮出します。(発汗させて邪気を除く解表薬は20分。気・血・津液の不足を補う補益薬は40~50分。)
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