物を持ち上げようとした時、くしゃみをした時、笑った時、「あっ!漏れた」という経験ありませんか?恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんが…なんと女性の4割以上が経験しているとのことです。
「日本排尿機能学会によると、国内では40代以上の女性の約4割が自分の意思に反して尿が漏れる尿失禁を経験しているとのこと。身近な病気で生活の質が下がるにもかかわらず、我慢したり、相談するのをためらったりして外来の受診率は1割にも満たないとのことです。
尿漏れ起きるきっかけは、出産や加齢による骨盤底筋のダメージが大きく。骨盤底筋は尿道を絞める役割も担います。妊娠中に胎児の重さがかかり、分娩で傷みやすい。加齢で女性ホルモンが減ると筋力が落ち、緩みにつながります。
治療は女性泌尿器科や、泌尿器科と産婦人科の中間の領域を診る「ウロギネコロジー」の外来で受けられます。骨盤底筋のリハビリは第一選択とされる治療法ですが、リハビリなどで正しい鍛え方を教わるといいとのことです。」(日経新聞3月16日から)
中国の伝統的漢方学では尿漏れは「腎」と「膀胱」の衰えと考えます。「腎」は尿を生成する機能を持ち、「膀胱」は尿をためて尿を排泄する機能を持ちます。「腎」と「膀胱」は排尿活動を円滑になるように協力し合っており、その機能が衰えてしまうためと尿漏れが起きてしまうと考えます。
漢方では「腎」を強くする補腎薬や尿を漏れないようにするための固渋収斂作用のある漢方薬を使用しその改善を期待します。