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アンチエイジングで健康寿命を延ばす・・・ササヘルス

アンチエイジングというと、美容の話と思われがちですが、実は健康維持につながる大事な取り組みです。最近の研究から、体型や体の動きが若く見える人は、肉体年齢も若いことがわかってきました。日々の工夫で、見た目を若々しく保つとともに健康寿命も延ばしましょう。
アンチエイジングとは、文字通り、老化(エイジング)に対する抵抗(アンチ)、つまり「抗老化」のことです。いつまでも若々しくありたいと思っても、中年期にさしかかる頃から、骨粗鬆症、更年期障害、老眼、難聴、認知症など、いわゆる老年病の症状が次々と現れます。シワやシミといった皮膚の老化は、特に中年期以降の女性に身近な悩みでしょう。
こうした老化は、誰も避けられません。ただ、そのスピードを緩めることはできます。老化の要因とされるのは、遺伝子の異変、活性酸素による体の酸化、細胞機能や免疫機能、ホルモンレベルの低下などですが、老化を進める要素のうち遺伝的なものは2〜3割で、残りは環境要因と言われます。つまり、生活の改善で老化を遅らせることが可能だということです。
では、具体的に何をすべきでしょうか。まずは運動です。酸素を取り入れ、脂肪を燃焼させる有酸素運動は、心肺機能を向上させ、血流を促す他、筋肉量を増やして基礎代謝を上げます。また、運動で分泌される成長ホルモンは、別名「若返りホルモン」と呼ばれ、細胞を新しく生まれ変わらせる役割を果たします。運動習慣のない人は、1日20分程度の散歩から始めてはいかがでしょうか。成長ホルモンは、睡眼時にも分泌されます。運動とともに、睡眠もしっかりとってください。基礎代謝を上げ、血流を促進するには、入浴も効果的。少しぬるめのお湯に20分程度つかるのがおすすめです。
アンチエイジングには、食事も欠かせません。「バランスの良い食事を規則正しく」が基本ですが、特に意識して摂りたいのは、筋肉や肌の生成に欠かせないたんぱく質や、体内の抗酸化力を高めるビタミンA・C・E、ポリフェノールなどです。特に、ポリフェノールの一種であるイソフラボンを豊富に含む大豆製品には、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、肌や髪の老化防止への効果が期待できます。抗酸化作用のある食品は、他にも味噌やヨーグルトなどの発酵食品があります。
一方、生活習慣病のリスクを高める炭水化物や脂肪分、塩分は摂り過ぎに注意してください。また、体内の水分は加齢とともに減少していきます。普段から意識して水分を摂るようにしましょう
最後に、老化の原因のひとつである活性酸素は、ストレスで増えることがわかっています。意識的に笑顔をつくるだけでも、表情筋を通じて脳が刺激され、前向きな気持ちになります。運動や食事、睡眠などに気をつけるとともに、ポジティブ思考で老化を防止しましょう。
監修:溝尾朗(患者目線のクリニック虎ノ門病院)
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