お知らせコラム

救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)…憂いの季節、香りの力で気分上々


「食欲の秋」、「勉強の秋」、「読書の秋」など…
「〇〇の秋」。気候的には大変過ごしやすくなり、食べ物もおいしい時期となりました…
しかし、
「なんとなく鬱々とする」
「気分がぱっと晴れない」など…
気持ちが落ち込む感覚になりやすい季節でもあります。
「救心感應丸氣」は香りが特徴的な「麝香(じゃこう)」を
はじめとした7種類の動植物性生薬と消化機能を助ける
「ウルソデオキシコール酸」が配合された漢方薬です。
なんだか気分がわかないときや、
ストレスなどで弱った胃腸が気になるときなどにお役立てください。

芳香開竅薬
現代中国では、「芳香開竅薬」は良い香りを持つ生薬の効用・効果に加えて、気の働きをよくする薬能も兼ね備えた薬を意味し、全身の「氣」の流れの滞りやつまりによって生じる様々な病態に応用されています。
「救心感慶應丸 氣」はこの「芳香開竅薬」に分類されている麝香・牛黄・龍脳に「補気薬」人参、「行気薬」沈香、さらに胃腸の働きをよくするウルソデオキシコール酸・動物胆がバランスよく配合されており、気血の巡りをよくして胃腸機能改善や気つけ効果を発揮します。

氣の巡りを改善する生薬・・・それは麝香
元気、正気、英気、覇気…私たちがふだん口にする、「氣」。
それは目にすることはできませんが、確実に存在するものです。
「氣」とは、体内にみなぎるエネルギーそのもの。
よく言われる「病は氣から」とは、本来、氣の滞りが
病を生むことを指したものなのです。
氣の巡りをスムーズにする生薬、麝香(しゃこう)について紹介します。

ストレス社会をサポートする…まさに麝香
老後や病気の心配、人間関係のイライラ、リストラ不安、ノルマのプレッシャーなど、
現代人は常にストレスに囲まれて生活しています。
そんな私たちにとって麝香は極めて重要な意味を持つ生薬です。
東洋医学では、全身に張り巡らされた経絡(気の通り道)に、
目に見えないエネルギーである「氣」が通じる事によって健康が保たれていると考えます。
そして病は、精神的ストレスや運動不足、冷えなどによって、この「氣」がとどこってしまう事から発症すると考えるのです。
ジャコウジカの雄の麝香嚢(じゃこうのう)または嚢中の分泌物を乾燥した麝香は、
古来、全身の氣の巡りを改善し、病を防ぐ高貴薬として用いられてきた生薬です。
その優れた効能はストレス社会においてなくてはならないものと言えます。

正倉院に今もなお残る伝統薬…麝香
麝香の日本への伝来は奈良時代と言われています。我が国は唐(中国)との交通を深めており、有名な僧、鑑真(がんじん)の来日もこの時期です。医薬にも通じていた鑑真は仏典とともに多くの薬物も日本に伝えました。その中に麝香もあったものと推測されます。正倉院には当時の薬物が今なお大切に保存されています。多くは聖武天皇崩御の七七忌に孝謙天皇・光明皇后が東大寺の廬舎那仏(奈良の大仏)に献じ、正倉院が保管したものだそうです。
それらを献上したときの献物帳も残っています。「廬舎那仏に奉る種々薬」とあることから「種々薬帳(しゅじゅやくちょう)」と呼ばれる巻物です。「種々薬帳」には60薬名が記されていますが、麝香の記載はその冒頭にあり、極めて重要視されていたことがうかがえます。

現代に生かされる麝香の薬能
麝香は「神農本草経」において命を養う「上薬」に分類され、「悪気を避けさせ、たたりなどを消し去るほか、人に悪い影響を及ぼす邪気を除いて、夢を見て飛び起きたり、あるいは寝ていて悪夢にうなされたりといったことがなくなる」と紹介されています。
邪気とは今でいうストレスのこと。麝香にはストレスが原因で夜中にはっと目が覚める、熟睡できないといった睡眠リズムの乱れを整えてぐっすり眠れるようにしてくれる働きがあるといえます。
また、明の時代の「本草綱目」には、「経絡を開いて体の隅々までの気の流れをよくする。二日酔いや食べ過ぎで起こる消化不良や、急に手足が冷たくなり顔面蒼白に陥った時、気の滞りによるお腹の痛みやしこりに効果がある」と解説されています。麝香にはストレスや冷えによってとどこったきの巡りを回復する作用があり、現代社会において極めて有用な生薬です。

アロマテラピーから薬まで世界中で使われる麝香
麝香は別名ムスクと呼ばれ、荒涼として使われています。ヨーロッパでは、薬用のみならずアロマテラピーの素材として自律神経の調整にも役立てられているのです。
さて、現代中国において麝香は、芳香開竅薬に分類され、6世紀初めの薬物書にも「身に着けたり枕元に置いておくと悪夢や死人の祟りを退ける」と記載されており、麝香の香りが薬効に対していかに重要かがわかります。麝香は、その香りによって乱れた氣の流れを整えることから、全身の氣の流れの「滞り」や「詰まり」によって生じる様々な病態に応用されています。
日本に伝来してから1300年。麝香はずっと他に代わるもののない生薬であり、様々な処方に活かされ、特に気の流れをスムーズにしてイライラや不眠、ストレス性の下痢や気つけなどに使われる薬として多くの人々の健康を支えています。

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