春雨前線が発生するこれからの時季、腰痛を訴える方が増えてくるのではないでしょうか?
この時季の腰痛は、「寒暖差」や「筋力低下」などが主な原因に挙げられます。
春は昼と夜で寒暖差が大きく、外気(寒気)の影響で冷えや血流が悪化して腰痛を招きます。また、冬は運動不足になりがちで筋力が低下しており、春にいざ運動を始めると腰に負担がかかってしまいます。これらに加え、春雨前線による外気(湿気)が症状を悪化させます。この腰痛に対し、漢方医学では一時的に痛みを抑えるのではなく、血流の促進や筋骨の強化によって、痛みを和らげることが期待できます。
今回は、腰痛に活用できる処方として、独活寄生丸をご紹介いたします。
◎独活寄生丸
本方は筋力低下があり、外気(寒気・湿気)による冷えや血行不良に伴って痛みやしびれが現れる場合に用いられます。
16 種類の生薬が配合されています。
桑寄生・杜仲・牛膝は筋骨を強め、「筋力低下」を改善します。
唐独活・防風・秦艽・細辛・桂皮は外気(寒気・湿気)の影響を和らげます。
そして、当帰・芍薬・地黄・川芎が血流を促進し、血行不良を改善します。
さらに党参・茯苓・甘草・生姜はエネルギーを補い、「寒暖差」に負けない身体づくりを助けます。
今後、増加が懸念されているフレイル(加齢による心身の活力が衰えた状態)や
プレフレイル(フレイル予備軍)に対してもご活用いただけます。
(コタロー通信より)