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五臓に効く五色の人参・・・中国的生活185(丹参)

中医学で使われる生薬の中に、「五参」と呼ばれる薬があります。「参」は特に優れた効能を持つ薬に使われる言葉で、五参は色の異なる五つの人参のこと。五行説の五臓・五色に対応していて、「本草綱目(薬の大辞典)を記した明の時代の意志で本草学の第一人者・李時珍は次のように述べています。
「五参はその五色がそれぞれの五臓に配するもの。
人参は脾に入りるから黄参といい
沙参は肺に入るから白参といい
玄参は腎に入るから黒参といい
牡蒙(ぼもう)は肝に入るから紫参といい
丹参は心に入るから赤参という

五参の効能
人参:「脾」に対応するので黄参。気を補い、脾を元気にする(補気健脾)
沙参:「肺」に対応するので白参。陰を養い、肺を潤す(養陰潤肺)
玄参:「腎」に対応するので黒参。潤いを養い、解毒する(清熱解毒)
丹参:「心」に対応するので赤参。血行を促し、心を整える(活血清心)

中でも丹参は「血」の不調を改善する薬として、古くから婦人科系、循環器系の病気に使われてきました。現代でも月経トラブルや心疾患、血管疾患など広く用いられています。

[丹参の主な効能]
血と関わりが深く、主に心・肝の不調に
・血流を促す:瘀血(血行不良)による痛みを止める。腹痛、胸痛、月経痛、しこりなどに
・精神を安定させる:発熱、胸苦しさ、不安感、不眠などに
・血に関わる不調の改善:心疾患、脳疾患、血管疾患、婦人科疾患などに

丹参はシソ科アキギリ属の植物で、初夏から夏に淡い紫の花を咲かせます。主に薬として使用されるのは根を乾燥したもの。根が赤いことことから丹参と名付けられたとされています。
中国の安徽省、河北省、四川省、山西省などが主な生産地です。
薬理研究では、血管を広げ血流量を増やす、血液の粘度を下げる、などの作用が確認されています。

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