眼花不花、四十七八(47、8歳で目がかすむ)。これは中国の人々がよく口にする言葉で、いわゆる老眼のこと。40代になって見えにくさを感じるのは、どこの国でも共通の悩みです。老化は自然の摂理なので特に治療などはしませんが、そこは「薬膳の国」中国。眼の不調にはコレ、という食養生が根付いていて、疲れ目やかすみ目、見えにくさなどを感じたら、日々のお茶や食事でケアをします。
目にいいものとされるのは「明目(めいもく)」の作用がある食材です。菊花や枸杞の実などがその代表で、ビタミンAやベータカロテンといった目の健康に役立つ栄養が豊富。その効能は古くから知られ、菊花やクコの実のお茶は、飲むめぐすりとも言われています。
そのほか、目を滋養する「血」に作用する食材、目とかかわりの深い五臓の「肝」「腎」を養う食材などもアイケアのポイントに。これらはレバー、ニンジン、ナス、黒豆、プルーンなど、紅・黒色の食材が多いことが特徴です。
こうした食材を意識して使えば、日々の食事やお茶で美味しくアイケアできます。特にお茶は材料を揃えば手軽に作れるのでおすすめ。今回はお茶と料理の薬膳レシピをご紹介するのでぜひ日々の暮らしに取り入れてみてください。
目の養生レシピ
明目五茶
菊花3g、桑の葉3g、クコの実5g、決明子3g、田七人参花3gを大きめのマグカップに入れ、お湯を注ぐ。蓋をして5分ほど蒸らす。
茄子のはさみ揚げ
分量の目安:茄子3本に対し、ひき肉150g程度
茄子を縦半分に切り、その厚みを半分にするように切り込みを入れる。
豚ひき肉に、ねぎのみじん切、しょうが、醤油、コショウ、ゴマ油を加えて練る。
茄子に肉だれをはさみ、衣(小麦粉、卵、水)をつけて揚げる。
今回のレシピに使った食材の効能
・菊花、桑の葉:肝を整えてストレスを緩和し、頭痛、目の充血、疲れ目などを和らげる
・枸杞の実:肝・腎に作用し、血を養って目を滋養する
・決明子:過剰な熱を冷まし、目の疲れや充血を和らげる
・田七人参花:血行を促し、目の痛みや充血を和らげる
・なす:熱を冷まし、血の巡りを促して目の充血や疲れを和らげる
紫の色素・アントシアニンは目の疲れを和らげる効果が期待できるので、皮ごと使うのがポイント

