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西太后も愛した銘茶・・・中国的生活199

中国のお茶の歴史は古く、その起源とされるのは紀元前2700年頃。伝説では、神農(農業や医療の祖)はさまざまな植物を口にして毒か薬かを確かめ、毒にあたった時はお茶を飲んで解毒をしたと言われています。中国最古の薬学書「神農本草経」にも、解毒作用、眠科が覚める、思考が深まる、体が軽くなるといった効能が記され、その昔はお茶は薬として使われていました。
時を経て貴族の間にお茶が広まると、社交の場でも重用され、宮廷茶会なども開かれるように。その後、貴族から富裕な市民、やがて庶民へと広がり、薬用として始まったお茶は、いつしか香りや風味を楽しむ豊かな商品となったのです。
さて、今回はそんな中国茶の中から、かの西太后が愛飲したと言われる三つのお茶を紹介します。美味しいことはもちろん、心身を整える様々な効能も期待できるので、日々のお茶にぜひいかがでしょうか。
西太后のお気に入り
ジャスミン茶:緑茶などにジャスミンの花で香りをつけた花茶。かつて、中国南方でとれた茶葉をはるか遠くの北方で飲む際、質が落ちた茶葉をなんとかおいしく・・・と香りをつけをしたのが始まりなのだそう。西太后はこのお茶に美容効果があると考え、美しい肌を保つために好んで飲んでいたとされています。
蘭貴人(人参烏龍茶):烏龍茶に西洋人参や甘草などを加えた香りのよいお茶。西太后が病を患った際、医師がこのお茶を飲ませて病を治したところから「蘭美人(高貴な人)」の名がついたとされています。冷えや生理不順など、女性の不調の時にも飲まれるお茶です。
龍井茶(ロンジンチャ):その素晴らしさから「四絶(色・形・味・香りの四つにおいて絶品)」とも形容されるお茶。中国を代表する銘茶で、清明節の前に摘まれる新芽(明前龍井茶)が最上とされています。このお茶を好んだ西太后は専用の茶木を持ち、春になると新茶を都に届けさせたそうです。

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