海苔や昆布などは日本で好まれるイメージがありますが、実は世界で一番多く海藻を食べている国は中国です。わかめや海苔などさまざまな海藻が食材として使われますが、なかでもポピュラーなのは昆布。生産量も年々増加し、現在では世界の8割を占める最大の昆布生産地となっています。
家庭の食卓にもよく並びますが、日本のように出汁を取る習慣はなく、昆布の煮物や肉と合わせた煮込み料理などが定番。また、酢とごま油、唐辛子などで味付けをした昆布の和え物なども、前菜やお酒のつまみに重宝される人気メニューなのだそうです。
栄養面でも、昆布はなかなかの優れもの。ミネラル、カルシウム、鉄分、食物繊維といった成分が豊富に含まれていて、免疫力アップ、腸内環境の改善、高血圧予防など、体にうれしいさまざまな効果が期待できます。そんな魅力が広く知られ、近年、海藻はヘルシーなスーパーフードとして世界でも注目を集めているそうです。
一方、中国では昆布は生薬としても使われていて、その歴史は数千年前の薬学書に記載されているほど。体のしこりなど硬いものを柔らかくすると記されたその効能は、そのまま現代の動脈硬化症や高血圧といった不調に応用されています。
昆布の主な効能
鹹味(塩からい味)・寒性
痰湿(余分な水分や汚れ)を取り除き、しこりをほぐす
硬いものを柔らかくするという昆布の効能は、料理でも大活躍。塊肉も柔らかく、魚は骨まで食べられるようになるのだとか!
今回はそんな昆布パワーを生かした中国家庭の人気レシピをご紹介するので、和食とはひと味違う昆布料理を楽しんでみてください。
柔らかなお肉を甘酢でさっぱり「酥菜(スーツアイ)」
・大き目の鍋にスペアリブまたは鶏ガラを並べる。
・その上に豚肉(赤身の塊肉がおすすめ)、昆布巻き、ゆで卵をいれ、最後にたっぷりの白菜をのせる。
・適量の水、調味料(しょうゆ、酢、砂糖)、薬味(ねぎ、しょうが、山椒の実、八角など)を加えて強火にかけ、沸騰したら弱火にして肉が柔らかくなるまで煮込む(1から2時間程度)。
・仕上げにごま油を加える。
(昆布巻き:昆布を戻して食べやすいサイズに巻いたもの(かんぴよう、楊枝などで留める)。出し汁は煮汁に使って

