立春を迎え、暦の上では春になりましたが、暖かくなる日もあれば、寒い日もある時期で、例年、春分の頃まで三寒四温となるようです。三寒四温に変化しつつも、気温が上がるこの時期に、葉や花をつけ始める植物があります。例えば、木々が日差しを覆う前の林床では、オウレンが花を咲かせます。オウレンは日本各地の山林に自生している植物で、根茎を生薬「黄連」として利用し、産地によって加賀黄連、越前黄連、丹波黄連などの呼び名があります。黄連の基原植物は、日本薬局方で『オウレン Coptis japonica Makino, Coptis chinensis Franchet,Coptis deltoidea C.Y. Cheng et Hsiao 又は Coptis teeta Wallich (Ranunculaceae)』と規定されています。よく知られるキクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンは種内変異であり、全て Coptis japonica Makinoに分類されます。一方、中華人民共和国薬典では『本品为毛莨科植物黄連 Coptis chinensis Franch.、三角叶黄連 Coptis deltoidea C. Y. Cheng et Hsiao 或雲連Coptis teeta Wall. 的干燥根茎。以上三種分別习称“味連”、“雅連”、“雲連”。』と規定されています。
日本薬局方とは異なり、日本固有種のオウレンCoptis japonicaを基原とせず、それぞれの植物名の別称も記載されています。鶏爪状や鷹爪状として称される黄連は、鶏の爪のように複数の根茎が密に分岐していて、加工工程においては、根茎の隙間を洗浄することが難しく、土砂が残留する可能性があります。また、植物の特性として土壌中の特定の金属成分を吸収し、貯留している可能性が考えられます。土壌成分には鉛をはじめとした重金属も挙げられ、日局の黄連解毒湯エキスには、鉛の純度試験が規定されています。弊社では、黄連をはじめ、リスクがある原料生薬を選定し、鉛等の有害重金属を測定して、安全性に配慮したエキスを製造しています。
黄連について・・・コタロー通信627
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