春分の日が過ぎ、日中は日差しが暖かく、
桜の蕾が膨らむポカポカ陽気の日が増える季節です。
日本の国民病ともいえる花粉症のシーズンの到来!
花粉症の症状は、
・「鼻水」
・「くしゃみ」
・「鼻づまり」が3大主徴です。
そのほかに、目にかゆみや異物感が生じ、
花粉飛散量に比例して症状が悪化する傾向となります。
また、鼻づまり症状は呼吸がしにくいため、
集中力の低下やよく眠れないなど、
勉強や仕事、家事に大きな影響を及ぼします。
花粉症の予防はマスクの着用で、
西洋医学の治療は
アレルギー薬の服用、鼻炎スプレー、点眼薬の使用といった
対症療法で対応していますが、
根本治療にはならず、薬なしでは繰り返し症状が現れます。
中国医学・漢方では同じ花粉症シーズンを迎えているのに、
花粉症を発症する人としない人がいるのは、免疫力、
いわゆる「正気(抵抗力の低下)」に相違があると考えます。
通常時には正気を強める「扶正(ふせい)」
花粉症の症状発症時には、体に悪い影響をもたらすものを除く
「祛邪(きょじゃ)」で対応することが重要です。
花粉症の中国医学・漢方で正気を強めるものとして
「玉屏風散」がよく使われます。
玉屏風散は益気固表です。
衛気虚、表虚証に適用できます。衛気虚、表虚証は西洋医学の抵抗力の低下、粘膜免疫機能不足
に相当します。粘膜免疫はからだの防衛の第一線です。
玉屏風散は粘膜免疫を補強する代表でしょう。
花粉症の予防と治療には、基本「扶正」です。
花粉症の発症期には、基本「祛邪」での対応となります。
一般的に
白い鼻水に小青龍湯、
黄色い鼻水に精華鼻淵丸、
蓄膿症には精華鼻淵丸などがあります。
それぞれの症状に対応して花粉症の時期を快適に過ごしたいですね。