お知らせコラム

今日10月8日は何の日だか知っていますか?

突然ですが、今日は何の日だか知っていますか?
本日、10月8日は糖尿病治療研究会が制定した「糖をはかる日」です。
私たちにとって血糖値は健康のバロメーターであり、「血糖値を上げ過ぎない(高血糖)&下げ過ぎない(低血糖)」ため「糖」をはかり、適切にコントロールしていくことその意義を広めるために制定されたのがこの日です。

「血糖値」と「HbA1c値」はどっちを測れば良いの?…
血糖値とHbA1c値はどちらを測れば良いのか?という質問をいただくことがありますが、「血糖値」と「HbA1c値」はどちらも糖尿病の診断基準に使われる重要な指標になりますので、両方計る必要があります。そして、日々の血糖コントロールの成果が反映されるHbA1c値は2~3ヶ月に1回程度測定して糖尿病の改善(悪化)の傾向を確認しましょう。HbA1c値は体温に置き換えるとイメージしやすいHbA1c値は%で表記されるので1~3%程度の小さい変化がからだにどのような影響を与えるのか?少しイメージしにくいかもしれません。
そのため、よくHbA1c値に30をプラスした数値を体温に置き換えて説明してくれるお医者さんもいます。とはいっても、HbA1c値は過去1~2ヶ月の血糖値の平均値ですので毎日測定する必要はありません。考え方としては、血糖値は今日のテストの点数で、HbA1cは学期末の成績表のようなものですね。糖尿病や糖尿病予備軍の方の場合、血糖値はできる限り毎日測定して血糖値を適切にコントロールしましょう。
例えばHbA1c値が5.8%の場合、5.8+30=35.8で体温として考えると問題ありませんね。
6%台 →  体温36度台で平熱です。
7%台 →  体温37度台は微熱がある状態なので少し下げたい。
9~10% → 体温が39~40度台の発熱、高熱の状態なので入院も検討。
このように、HbA1c値は体温に置き換えるとイメージしやすいです。HbA1cが高くても自覚症状が無い(少ない)ので注意!例えば体温が39度を超えれば「うわ~、大変…」となりますし、高熱が続けばフラフラします。熱が上がれば上がるほど頭痛や吐き気などを含め自覚症状が強くなり放置することはできないので脳症や多臓器不全などからだに重篤な影響を引き起こす前に対処することができます。しかし、、HbA1c値の場合には、自覚症状が無い(少ない)ため、数値が高い状態に気づかないまま血管や神経、そして各臓器を痛め続けているのにそのままの状態を放置してしまいがちです。結果、気づかないうちにさまざまな合併症を進行させてしまうことになります。そのようにならないためにも、HbA1c値は2~3ヶ月に1回は測って、今現在何%なのか?を把握することがとても大切です。
また、血糖値とHbA1c値は相関していて
・平均血糖値が30mg/dL上がると、HbA1cが1%上がる。
・空腹時血糖値が18mg/dL下がると、HbA1cが0.25%低下する。
という嬉しい論文もありますので、日々の血糖値だけではなく、定期的にHbA1c値も確認して、次回の健康診断や測定の際に数値を下げられるようにしていくことが重要です。

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