お知らせコラム

乳腺・痔の痛み、湿疹・皮膚炎に紫根牡蛎湯

紫根牡蛎湯は、乳腺の痛み、痔の痛み、湿疹、皮膚炎、貧血、疲労倦怠に用いることが出来る漢方薬です。もともとは医薬研究に熱心であった水戸西山公(徳川光圀)が収集した処方(漢方薬のレシピ)の一つで、仙台藩江戸詰の藩医・工藤球卿(きゅうけい)によれば「西山公秘録」に記載されていたようです。
球卿によると、痔の痛み、痘疹(天然痘など皮膚病)、乳岩(乳房のしこり)、肺廱(慢性痰と咳が続く病気)、腸廱(腸の炎症)の治療に用いたようです。片倉鶴陵の「黴癘新書(ばいれいしんしょ)」には、病名のわからない腫れ物・腫瘤など、難治性の皮膚病に用いられたことが記されています。現在でも難治性の皮膚病や乳腺症・痔疾患に用いられています。
(紫根牡蛎湯は瀉下作用のある大黄(ダイオウ)を含みますので、下痢しやすい方、妊娠中の方はお控えください。(コタロー新聞)

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