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歯周病は万病の元! 歯周病菌が引き起こす肺炎・・・ササヘルス

ササヘルスの呼吸器における炎症性サイトカイン抑制作用
本年5月に開催された「第66回春季日本歯周病学会学術大会」にて、「下気道における P. gingivalis誘導性炎症性サイトカイン産生に対するクマ笹葉抽出液の抑制効果」と題して発表がありました。歯周病原菌(P. gingivalis)による直接の刺激が、呼吸器上皮細胞から炎症性サイトカインを大量に産生することがわかっています。
そして、発生した炎症性サイトカインは、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症と進展に関与します。その一方で、歯周病の治療が肺炎とCOPDの予防に有効であることも知られているため、歯周病原菌をターゲットする、新たな呼吸器疾患予防策が望まれます。

ササヘルスの呼吸器における炎症性サイトカイン抑制作用
研究では、呼吸器疾患の予防に効果を示す新たな天然物を検索する目的で、ササヘルスが呼吸器におる P.gingivalis 誘導性炎症性サイトカイン産生に及ぼす作用が検討されました。ササヘルスは呼吸器
上皮細胞において P.gingivalis 誘導性のサイトカイン「IL-8」と「IL-6」産生を濃度依存抑制しました。また、炎症や感染応答、免疫応答、細胞分化、増殖、細胞死などにおいて中心的役割を果たす転写因子のひとつが「NF-κB」ですが、ササヘルスは主にこのNF-κBの抑制を介して、呼吸器における炎症性サイトカイン産生を抑制することが示唆されました。マウスの肺や気管支にても、ササヘルスの前投与によりP. gingivalis 誘導性のIL-8とIL-6産生が抑制されました。
ササヘルスの歯周病菌に対する抗菌作用
口腔ケアにより口腔内細菌数を減少させることは呼吸器疾患発症のリスクを抑制することにつながります。ササヘルスは以前の研究により、歯周病菌に対する抗菌作用が明らかになっています。明海大学歯学部では、P.gingivalisに対するササヘルス、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)の効果が検討されました。(IPMPは「クマ笹歯みがき」の配合成分の一つで、歯周病菌の巣である「バイオフィルム」の内部にまで浸透して菌を殺す)IPMPの濃度に関係なく、濃度2.5%、5%のササヘルスは細菌を効果的に抑制しました。また、高濃度のササヘルスとIPMPは、細菌の増殖を相乗的に阻害しました。さらにササヘルスは、他の歯周病菌(Fusobacterium nucleatum、Prevotellaintermedia)やむし歯菌(ミュータンス菌)に対しても抗菌作用があることが明らかになっています。
口腔内細菌が増加し、それらが気管から肺に侵入(誤嚥)することで、誤嚥性肺炎の危険が高まります。特に要介護高齢者は複数の病気を持っていることが多く、栄養状態もよくないことから、誤嚥性肺炎などの感染症は重篤化しやすい状態にあります。高齢者や有病者では口腔清掃が困難な場合が多く、専門的口腔ケアを受けられないケースもあります。ササヘルスは、ブラッシングを補完するような、新たな呼吸器疾患予防策の候補となりうる可能性が示されました。
<まとめ>
1、ササヘルスは歯周病菌を抑制する
2、ササヘルスはNF-κB転写活性抑制を介して、呼吸器における炎症性サイトカイン(IL-8,IL-6)産生を抑制する
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