お知らせコラム

金銀花について

2 月は寒さが厳しい時期ですが、寒い時期でも葉を落とさない植物に、スイカズラがあります。
スイカズラの名前の由来は、花を口にくわえて蜜を吸う様子や花弁の形がものを吸う形に似ていることから「吸い葛」となったという説など複数存在します。
生薬としては、つぼみを「金銀花」、葉や茎を「忍冬」の名称で使用しています。
今回は、金銀花について紹介させていただきます。金銀花は、『日本薬局方外生薬規格 2022』に収載され、スイカズラ科のスイカズラ Lonicera japonica Thunberg のつぼみであると規定されています。主要成分としては、フラボノイドやポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれており、クロロゲン酸は確認試験の指標成分として定められています。
金銀花の名前の由来は、咲き始めは白色だったものが次第に黄色く変わり、白と黄が混じって咲く姿に由来し、香気の良い、新鮮なものが良品とされています。
金銀花には清熱の作用があり、漢方処方では、荊防敗毒散、千金内托散などに配合されています。
瘡癰(おでき)などの化膿性疾患の初期には荊防敗毒散、化膿から排膿期には千金内托散が用いられますが、荊防敗毒散は解表薬が主薬になっていることから、風邪の初期でのど・気管支に炎症が出てきたものにも応用されています。
寒い季節にご活用いただければ幸いです。
(コタロー通信より)

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