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春にかく汗は臭いやすい?

春にかく汗は臭いやすい?
春は、寒暖差で服装の調節が難しかったり、夏を思わせる日差しになるなど、汗をかくことが意外に多いものです。 そこで気になるのが汗の臭いです。もともと汗は ほとんど臭いません。しかし汗の水分には、ミネラル、ぶどう糖、アミノ酸、乳酸、尿素などが含まれています。このような微量成分が皮膚の常在菌の働きによって分解されると、体臭のもとになる皮膚ガスが発生します。
春にかく汗は臭いやすい」と言われていますが、それはなぜでしょうか?
(参照:ウェザーニュース→なぜ“春の汗”が1年で最も臭い?今知っておきたい汗の臭い対策)
春に注意したいベトベト汗
人は汗をかいて体温調節をしていますが、皮膚表面にある汗腺は常に全てが働いているわけではなく、休んでいる「休眠汗腺」があります。冬の寒い時期や運動不足の場合は、休眠汗腺の割合が多くなります。その状態で汗をかくと、一部の汗腺からまとめて汗が出るため、ナトリウムイオンなどのミネラルなどを多く含んだ「ベトベト汗」になってしまいます。ベトベト汗 は乾きにくいため、皮膚に長時間残留します。またミネラルの影響により、酸性の汗が少し塩基性側に使くことになります。皮膚常在菌はこのような環境を好む傾向があり、皮膚常在菌の活動や繁殖が盛んになり、汗の成分が分解され皮膚ガスが発生しやすくなります。
(東海大学 理学部化学科教授の関根香(よしか)先生による説明)
また、春は新しい生活がスタートする時期です。新しい環境に対して緊張や不安を覚えると交感神経が優位になり、精神性の発汗が生じることがあります。 このような状況では、刺激臭を伴うアンモニアが発生しやすくなります。汗腺を銀えて効果的に臭い対策!
ベトベト汗をかかないためには、汗腺を鍛えることが有効です。適度な運動をして汗をかきましょう。
お風呂では約41°Cのお湯に15分程ゆっくり浸かります。2、3 週間続けると汗腺が鍛えられ、サラサラの汗がかけるようになります。入浴はストレス解消にも役立ちます。
汗をかいたら、放置せず拭きましょう。ポイントは、濡れたハンカチやタオルで拭くこと。汗は蒸発することで体温を下げるものなので、乾いたもので拭くと体温が下がらずさらに汗をかいてしまいます。濡れた布ならば、汗を拭き取っても適度に肌に水分が残り、新たな汗をかきにくくなります。
ササヘルスは、ニオイの原因物質であるアンモニアやメチルメルカプタンに対して消臭効果を示すほか、細胞を活性化させて疲れにくくするなど、様々な作用が体臭の発生原因に働きかけます。体臭対策に詳しい五味常明先生(旧日 五味クリニック院長)は、「ササヘルスに含まれる成分が水溶性であるということは非常に重要。水溶性の食物繊維は善玉菌の住処になるだけではなく、腸の中でニオイ成分を包み込む(包せつ)作用がある」などと話されています。
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