女性に不足しがちな「鉄分」4つの働き
現代人、特に若い女性は「鉄分」が不足しているといわれており、積極的に摂取するよう推奨されています。
鉄分の主な働きは
①酸素の運搬
②神経伝達物質の合成
③コラーゲンの合成
④エネルギーの産生の4つです。
鉄分が不足すると、これらの働きが弱まるため、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。 (参照:goo ニュース→体に不可欠な「鉄分」不足するとどうなる?医師が解説するリスク&対策) 鉄分不足は肌や睡眠にも悪影響を及ぼす
【酸素不足】
鉄分不足により酸素が全身に運べなくなると、息切れや動像が起こります。また、酸素が脳に運ばれないと立ちくらみや頭痛が生じるほか、筋肉に酸素が運ばれないと肩こりが起こりやすくなります。
【神経伝達物質が不足】
鉄分が足りないと、神経伝達物質が合成できません。セロトニンがないと心が不安定になり、うつやパニック症状になりやすくなります。
また、メラトニンが合成されないと、睡眠が浅くなります。ドーパミンが合成されないとやる気が起きないほか、ノルアドレナリンが出ないと集中力が欠けるようになります。
【コラーゲン不足】
鉄分が不足すると、コラーゲンが合成されにくくなります。その影響で、肌が乾燥してカサカサしたり、ニキビが治りにくくなったりします。また、爪がもろくなって割れやすくなったり、髪が細くなり、抜けやすくなったりします。
【エネルギー不足】
鉄分が不足すると、エネルギーがうまく作れなくなります。その影響で疲れやすく、朝起きにくくなったり、休まないと動けなくなったりします。
食品の中に含まれる鉄分
鉄分は、肉や魚などに含まれる「ヘム鉄」と、ホウレンソウや卵に含まれる「非へム鉄」に分かれます。レバーは鉄分が豊富ですが、苦手な人には牛ヒレ肉など赤身の肉がお勧めです。魚も、赤身のマグロやカツオなどに鉄が多く含まれています。非へム鉄は、納豆や豆腐といった大豆加工品のほか、小松菜やホウレンソウなどに多く含まれています。なお、卵も非へム鉄の食品です。
クマ笹に含まれる葉緑素は、人間の血液のヘモグロビンを構成する血色素へムの基本構造と似た形をしています。特に、葉緑素に含まれるマグネシウムイオンを鉄イオンに置き換えたササヘルス(鉄クロロフィリン)は、それ自体が血液の材料となるだけではなく、造血器官である骨髄を刺激する作用も持っています。