瘀血(血行不良)を改善する妙薬として知られる生薬の「丹参(たんじん)」。
シソ科の植物・丹参はサルビアの一種でその根が赤いことから「丹(赤色の意味)」の字が名付けられました。ちなみに「参」は特に優れた効能を持つ薬に使われる文字で、中国漢方では五臓に対応した五参の生薬があるとされています。丹参は中国最古の薬学書「神農本草経」にも記載され、古くから循環器系の病気、特に血と関わりの深い「心」「肝」の不調に用いられてきました。
主な効果は血管拡張、降圧効下、抗炎症、鎮痛など。その効能から心血管疾患、婦人科疾患、痛み炎症、不眠などの改善に期待されているとのことです。
「人は血液から老化する」とも言われるほど、血液と血管の健康維持にはとても大切なことです。
丹参は現代の薬理研究においても、冠状動脈の拡張、血液中の脂肪分低下、血液凝固の抑制といったさまざまな効果が解明されています。
丹参が瘀血を改善することで生活習慣病の予防に役立つ生薬の代表的な存在と言えます。
五参
人参…脾・黄色・補気作用
丹参…心・赤色・活血作用
沙参…肺・白色・生津作用
玄参…腎・黒色・滋陰解毒作用
苦参…肝・青色・清熱作用
丹参の主な効能
味:苦 性質:微寒
・血行を促す
血瘀証(血行不良、ドロドロ血、血管の硬化など)による諸症状(狭心症、心筋梗塞、頭痛、脳血管疾患、高脂血症、肝疾患、月経不順、月経痛、手足のしびれなど)に
・熱を冷まし炎症を抑える
皮膚の化膿性疾患、皮膚の炎症、血管炎、関節痛などに
・精神を安定させる
精神不安、不眠などに

