ちょっと前まではコロナ禍の影響もあって、
スマートフォンやパソコンへの依存度は増すばかりです。
SNSは簡単に遮断できても、仕事やさまざまな連絡を行うためには、
特にスマホは手放せない存在ですよね。
スマホを見る際の顔の角度や目線を気にしたことはありますか?
おそらく、ほとんどの人が下を向いてスマホを見ると思います。
その姿勢…首にとっても負担がかかっていること、ご存じですか?
今、このストレートネック(スマホ首)に悩んでいる人が増えています。
この現代病ともいえるストレートネック
原因、予防・改善法を探っていきたいと思います。
姿勢が悪いと首に最大27㎏の負荷がかかります。
スマホやパソコンの画面を見るとき、私たちはつい下を向いてしまいます。
この時、通常だと首の骨はカーブになっているのが、まっすぐストレートになります。
これをストレートネックと言います。
首が前に傾くほど頚椎にかかる負荷は増え、
もっとも姿勢が悪いと27kgの負荷になり、
これは8歳の平均体重に相当するそうです。
①ストレートネックの症状
・肩こりや首のこり
ストレートネックになると、正常時の2~5倍の負荷が首や肩にかかるため、
肩こりや首のこりの原因となります。
・頭痛
ストレートネックで首や肩の筋肉が硬くなると、
筋肉の緊張によって血管が圧迫され、脳に送られる血液量が減少します。
その結果、緊張型頭痛や片頭痛の原因になります。
・自律神経の症状
最近の研究では、首周りの筋肉が硬くなることで、
自律神経のバランスに悪影響を及ぼすことが分かってきています。
自律神経のバランスが乱れることで、自律神経失調症やパニック障害、
うつなどを発症するリスクも高くなることが指摘されています。
その他にも、・腰痛・めまい・吐き気・耳鳴り・手や腕のしびれ・不眠といった症状が、現れる可能性があります。
②当てはまったら要注意!
ストレートネック(スマホ首)になりやすい習慣
・スマートフォンの見過ぎ
いうまでもなく、スマホの見過ぎはストレートネックになりやすいです。
頻繁に首に普段以上の負荷がかかることで首の筋肉が緊張し、
硬くなった筋肉に頚椎が引っ張られ、次第に首の骨がまっすぐになってしまいます。
・長時間のデスクワーク
長時間のデスクワークなどで骨盤が後ろに傾くと、姿勢が猫背気味になります。
骨盤とのバランスを取るため、頭の位置は前へ傾くため、
ストレートネックになるリスクも高まります。
・高い枕の使用
枕が高すぎる場合、寝ている間も常に首は圧迫された状態に。
毎日、首が圧迫されることで、首まわりの筋肉が硬くなり、
ストレートネックになるリスクが増加します。
その他にも、普段から猫背、妊娠や肥満でそり腰になっている、職業柄、
日常的に特殊な姿勢をとっている場合もストレートネックになる可能性が高くなります。
③ストレートネック(スマホ首)のセルフチェック
・スマホやパソコンは今や誰もが持っている生活必需品。
そのため、誰もがストレートネックになる可能性があります。
しかし、たとえストレートネックであっても、自覚していない人も少なくありません。
そこで、壁があるところなら、どこでも簡単にできるセルフチェック法をご紹介します。
では、さっそく壁を背にして立ってみましょう。
このとき、後頭部・背中・お尻・かかとが、壁につくか確認してみてください。
後頭部が自然と壁につかない場合は、ストレートネックの可能性があります。
④ストレートネック(スマホ首)を予防・改善する方法(正しい姿勢を保つには…)
1、スマホ使用時
・目線と同じ高さでスマホを使う
・両手でスマホを持つ
・横になってスマホを見ない
2、パソコン使用時
・椅子に深く腰かける
・両足の裏がしっかり床につくように座る
・モニターは目線もしくはやや下になる高さに設定する
・背筋を伸ばし、肘が90度以上になるよう、肩に力が入らないポジションで座る
3、睡眠時
・あおむけで寝る・枕を変える、もしくは使わない
-ストレッチ-
首の筋肉が硬くなると、その引っ張る力によって首の骨のカーブが失われ、
ストレートネックになるリスクが高くなります。
そのため、普段からストレッチを行い、首まわりの筋肉をほぐしてあげることが大切です。
同時に、ストレッチにはリラクゼーション効果もあるため、睡眠の質を高める効果も期待できます。
-運動-
筋力が低下すると、猫背になりやすく、ストレートネックを悪化させます。
普段あまり運動をしない方は、定期的に運動をするよう心掛けましょう。
また、運動は血流をよくし、新鮮な酸素や栄養が全身に行き渡るため、
肩こりや首のこりにも効果的です。
前腕・肘・つま先を地面につけて体を浮かせる「プランク」は体幹を鍛えられるため、
正しい姿勢をキープするのに役立つおすすめトレーニングです。
その他、以下のような運動がストレートネックの予防・改善に役立ちます。
・水泳
・ウォーキング
・ジョギング
・エアロビクス
・ヨガ
特に水泳は、肩や首への負担が少なく筋力がつけられるので、おすすめです。