お知らせコラム

早めの乾燥対策

9月も中旬を過ぎると一年で一番爽やかな季節の秋がやってきます。
「収穫の秋」、
「スポーツの秋」、
「芸術の秋」、
「読書の秋」、
「食欲の秋」といった「〇〇の秋」…
いろいろ楽しみがあります。
この時期に多いのが乾燥です。
例えば口やのど、鼻の乾燥を訴える方は少なくないでしょう。
中医学では乾燥の邪気を「燥邪」と呼んでいます。
燥邪が幅を利かせるこの時期、
空咳、痰が少ない、鼻の乾燥、鼻血、のどの渇き、声が枯れる、皮膚の乾燥、肌荒れ、髪の毛に艶がない、便秘などの病症がしばしば見られます。ひどい時には、声が弱々しい、動悸、息切れなどの衰弱の症状が現れることもあります。
これらは乾燥からくるもので、体内の津液(体内の正常な水分)が消耗し、肺・鼻・のど・皮膚・髪の毛・大腸などに潤いを与えられなくなることから発症するのです。
秋の養生は、適度な水分の補充も必要ですが、「潤燥」(乾燥を潤す)という漢方対策も重要です。食事面では、旬の果物の梨、キノコ類、長芋、里芋などのような潤燥の効果のある食材を多めに食べることをおすすめします。
また、辛いもの、焼き物と揚げものは体内の潤いを奪ってしまうため、乾燥予防にできるだけ避けた方がよいでしょう。たばことお酒も秋燥を助長するので、控えてほしいところです。
いち早く秋の乾燥対策を取って、これからの季節を気持ちよく過ごしましょう!

タイトルとURLをコピーしました