コラーゲンは「鉄筋」の役割
骨はカルシウムが大切と誰もが思っていますが、カルシウムと同様にコラーゲンもとても重要な成分なのです。骨を鉄筋コンクリートのビルに例えると、鉄筋=コラーゲン、コンクリート=カルシウムです。カルシウムは骨の強さ、コラーゲンは骨の柔軟性に関係しています。骨の強さは「カルシウム量(骨密度)とコラーゲン(骨量)」で決まるのです。
古くなった鉄筋ビルにコンクリートだけ補強しても強くはなりません。鉄筋で耐震補強をしてあげることが大切。耐震補強工事をした学校などの外観を想像したら分かりやすいかもしれません。
骨粗鬆症の予防にも重要です。
女性の場合、閉経期に骨の生まれ変わりと関係が深い女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減るため骨粗鬆症になりやすくなります。カルシウムやビタミンD不足が骨粗鬆症の原因というのが一般的ですが、コラーゲン不足も重大な原因なのです。
骨折の予防にも
健康な骨は、古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨を作る「骨形成」がバランス良く行われています。しかし、加齢などによりこのバランスが崩れると新しい骨が作られにくくなり、骨折しやすくなります。コラーゲンにはこのバランスを調整し、骨折を防止する働きがあります。
また、骨折したときには、新しい骨を作る「骨形成」を促すことも期待できます。