じん帯・腱の役割
身体を動かすためには骨や筋肉が必要です。その骨と骨をつなぎ、関節を形作って安定させているのがじん帯で、関節の可動域を制限するのもじん帯です。一方、骨と筋肉をつないでいるのが腱です。腱はばねのような働きをして、筋肉の働きを助けます。骨と筋肉だけでは身体は動きません。じん帯や腱があるからこそ、体は安定して動くのです。
ケガの予防や改善にも
じん帯や腱は、強くて弾力性のある伸びにくい組織で、主成分はコラーゲンです。じん帯や腱は、筋肉や骨などの組織と比べると、外から無理な力がかからない限り傷みにくい組織です。しかし、いったんケガをすると治りにくい組織でもあります。ですので、ケガの予防や改善のためにはじん帯や腱をしなやかに保つことが大切です。その役割を果たすのがコラーゲンなのです。
スムーズな動きに
筋肉を包んでいる膜「筋膜」もコラーゲンからできています。無理な姿勢や長時間の同じ姿勢、ケガにより筋肉の動きが悪くなると、筋膜によじれが生じてスムーズな動きが失われます。筋膜は筋肉の力を伝えて、スムーズな動きと弾力性を保持しています。老化により筋肉が衰えてくると、筋膜の弾力性も失われます。