この冬の時期、年末年始、お酒が飲みたくなる人が増える傾向にありますが、実は心理的な要因だけではないとのことです。
飲酒量は気温や日照時間と関係があることが科学的にも証明されています。
アメリカのピッツバーグ大学は
「日照時間が短かく、気温の低い地域ほど、飲酒量が増える」
との新しい研究結果を発表しています。
参考: Colder Weather and Fewer Sunlight Hours Increase Alcohol Consumption
アルコールには血管拡張作用があり、血液のめぐりを良くしてくれるため、寒い時期にお酒が進むのは理にかなっているということですね!
とはいえ、宴席が続きがちになるこの季節。飲み過ぎによる健康への影響が深刻な問題でもあります。アルコールのリスクと、楽しく飲む方法を今一度しっかりとおさらいしましょう。
アルコールは睡眠を妨害・・・
アルコールは寝つくまでの時間を短縮させますが、就寝1時間前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半を妨害することが知られています。つまり、寝つきは良いのですが、夜中に目が覚めてその後なかなか眠れないということが起こります。また就寝前だけでなく、就寝6時間前に飲んだアルコールでも睡眠後半部分に目が覚めやすくなることが知られています。
アルコール摂取で太りやすくなる・・・
アルコールはインスリン分泌を刺激する作用を強める働きがあります。
また、少量の習慣的な飲酒は血糖値を下げて、末梢組織のインスリン感受性を増加させます。
一方、大量飲酒者ではインスリン分泌が低下して血中のブドウ糖の代謝に異常がみられます。つまり、大量にアルコールを摂取すると太りやすくなり、糖尿病リスクが上がります。
アルコールはホルモンバランスを崩す・・・
大量のアルコール摂取はエストロゲンを増やすため、男性ホルモンの分泌に支障をきたします。また、健康な女性に3週間にわたってビール350mlを毎日3本飲んでもらったところ、月経の遅れや無排卵などの異常がみられたと報告されており、男女ともアルコールは性ホルモンの分泌に支障をきたすことが知られています。
お酒を健康的に、楽しく飲む方法
お酒を飲んだらお水を1杯
お酒を1杯飲んだらお水を1杯飲む、割りものは水割りやウーロン茶割りにするなど、水分を一緒に摂取することで、アルコールの飲み過ぎや食べ過ぎを防げます。
飲み会には空腹で参加しない
空腹のままアルコールを摂取すると急激に胃から吸収されることで悪酔いの原因になります。そんな時は、バナナがおすすめです。 コンビニで手軽に買えますし、カリウムが豊富に含まれています。アルコールを摂取すると体内のカリウムが大量に消費されてしまうため、飲む前にバナナを食べて補給しておくと良いでしょう。
どうせ飲むのであれば、楽しいお酒にしたいですね・・・