35歳以上の日本人が8割も感染しているといわれている感染症をご存じですか?
意外に感じるかもしれませんがそれは、歯周病です。
歯周病とは歯の周囲に歯周病菌と呼ばれる細菌が繁殖し、歯肉を炎症させて、
最終的には歯自体が崩れ落ちる病気で、歯周病は細菌感染症です。
そして、歯周病が厄介なのは毒性物質が歯肉の血管から全身に流れてさまざまな病気を誘発することです。
明らかになった糖尿病と歯周病の関係
・HbA1cが9%以上の人は健康な人よりも歯周病の割合が2.9倍も高い
・BMIが27以上の人は歯周囲炎の割合が1.35倍高い
・空腹時血糖値が125mg/dl以上の人は歯周ポケットが3.5mmになると糖尿病が明らかに増える
「出典:歯周病対策で生活習慣病を防ぐ」
歯周病と糖尿病の負のスパイラル
糖尿病から歯周病になることもあれば、歯周病が原因で糖尿病になることもあります。
そして、最も怖いのはお互いが影響し合い、糖尿病と歯周病が悪化する負のスパイラルです。
糖尿病 高血糖が続く
①歯肉の毛細血管が弱くなる
②歯肉の炎症が悪化
③免疫力の低下
④歯周病菌が増加
歯周病 炎症促進物質が発生
①炎症促進物質が毛細血管から全身に
②インスリンの働きを阻害
③すい臓が疲弊する
④糖尿病が悪化する
負のスパイラルを起こさない対策
糖尿病対策
①今の血糖値を知ること
②血糖値上昇をなめらかにする
③ヘモグロビンA1cを正常値に保つ
歯周病対策
①就寝前の歯磨きで細菌除去
②起床直後の歯磨きで細菌除去
③歯間清掃具でプラークの除去
食事・オーラルケアの重要