お知らせコラム

早春の話題 細辛!

2月4日に立春を迎え、暦の上では春になりました。
春というとサクラをはじめとして、コブシやハナミズキなど様々な花が楽しめるという印象を抱く方もいるのではないでしょうか?
小太郎漢方工場がある石川県には、早春の花の1つカタクリの名所があり、冬景色の残る山で目を引く存在となっています。一方で、同じ時期・同じような場所でヒメカンアオイも花を咲かせていることがありますが、あまり気づかれません。花は地表近くに咲き、落ち葉と似た色であり、周囲の落ち葉に隠れてしまうなど、見つけにくい咲き方をするからかもしれません。
この花の咲き方は生薬「細辛」の基原植物であるケイリンサイシン、ウスバサイシンにも共通するものです。
ウスバサイシンは中国、朝鮮半島、日本に自生する多年草です。葉はカンアオイ(寒葵)に比べると薄く、カンアオイの葉が越冬することがあるのに対し、越冬しません。薬用とする根は径が1mm程度と非常に細く、舌をやや麻痺させる辛味があります。
この細さと辛さの特徴が生薬名である細辛の由来になっています。また、細辛には精油が含まれ、特異なにおいがあります。細辛の良品は辛味とにおいが強いものとされ、使用目標は鎮咳、去痰、鎮痛になります。細辛が含まれる処方は、感冒に利用される麻黄剤の麻黄附子細辛湯や小青竜湯などのほか、鎮痛効果がある清上蠲痛湯や独活寄生丸(独歩顆粒)などが挙げられます。
独活寄生丸(独歩顆粒)は細辛をはじめとした温性の生薬を中心に構成され、冷える方に適しています。小太郎漢方には細粒剤の独活寄生丸エキス細粒G「コタロー」と錠剤の独活寄生丸エキス錠N「コタロー」の複数の剤形がございます。
まだ冷える日が続く早春の痛みに独活寄生丸をお役立ていただければ幸いです。(コタロー通信480)

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