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スマホの使い過ぎで30歳から老眼?4時間以上スマホ・パソコン見る人は今スグこの対策を

スマホの使い過ぎで30歳から老眼?4時間以上スマホ・パソコン見る人は今スグこの対策を
2007年にiPhoneが登場してから早13年、2010年にたった4.4%だったスマホ所有率は2022年にはなんと94.1%とのことです。
小学生でも4人に1人がスマホを持っているという調査結果が出ています。
スマートフォンはインターネットにつながり、カメラを備え、お財布代わりにもなり、本来の電話という機能は多くの方にとって、もはやメインではないかもしれませんね。
現代人には、なくてはならない存在になったスマホですが、その便利さゆえに依存度が高まり、スマホの長時間使用による健康被害も多く報告されています。
過去にこちらで紹介した「ストレートネック(スマホ首)」や、ネットの使い過ぎによる「デジタル毒」もスマホによる健康被害の1つといえます。
そしてまた、「スマホ老眼」という症状もスマホの普及により急増している健康被害の1つです。
スマホ老眼とは?
スマホ老眼とは、スマートフォンやパソコンなどで目を酷使することで、目のピント調節機能が低下している状態のことです。
至近距離でスマホやPCを長時間見続けるとピントの調節がうまくできず、手元が見えづらくなったり、夕方になると物が見えにくくなったりといった老眼のような症状が起こることを言います。
目は、レンズの役割を果たす「水晶体」と、水晶体の周りにある「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉によって、水晶体の厚みを調節し、ピントを合わせています
年齢を重ねると、水晶体や毛様体筋が硬くなったり、衰えたりしてピント調節機能が低下し、近くのものに焦点が合わせづらくなる、いわゆる「老眼」の症状が現れます。
一方、スマホ老眼とは、目の使い過ぎが原因でピント調節機能が低下し、近くや遠くのものに焦点を合わせづらくなる症状を言います。
加齢による老眼と違って、スマホ老眼は症状が現れても一時的なものが多く、元通りに改善できることが多いのも特徴です。
何歳から“スマホ老眼”になるの?
スマホ老眼は年齢に関係なく、どれだけ目を酷使するかによるため、若い世代でもなる可能性が高いのが特徴です。それを裏付けるように、スマホを長時間使用する10~30代の人が、スマホ老眼の症状で眼科を訪れるケースが急増しています。
実際に、「スマホの使用時間と目の健康」に関する研究も多く行われています。
2018年の21~36歳の男女が参加した研究では、疲労、痛み、乾燥、かすみ目といった症状は、1時間の使用でも増加することが示され、4時間の使用ではこれらの症状はさらに悪化することが示されています。
この研究では、スマホ群とコンピュータディスプレイ群の比較が行われており、ほぼ全ての指標においてスマホ群の方で症状が強いことが示されました。
その他の研究でも、一様に長時間のスマホの使用は目の不快感が増し、視覚機能スコアも悪化することが報告されています。
このことから、スマホ老眼は年齢に関係なく、長時間スマホなどで目を酷使している人には誰にでも起こりえる症状と言えるでしょう。
スマホ老眼の原因は?
スマホ老眼の原因は、目のピント調節機能の役割を果たす「毛様体筋」の酷使です。
・近い距離で見る
・小さい画面を(長時間)見る
・(画面のスクロールなど)細かい動きを追う
・暗い所で見る
まさに、スマホを使う行為が毛様体筋を酷使し、スマホ老眼のリスクを高めます
“スマホ”老眼という名前はついていますが、テレビ、パソコン、タブレットなどでも長時間の使用による目の酷使は、スマホ老眼を引き起こす可能性があるので要注意です。
スマホ老眼よりも深刻な、スマホ白内障
スマホ老眼を放っておくと、目に負担をかけ続け、いわゆる加齢による老眼と同じように慢性的な症状に発展しかねません。
そうなると、今度は白内障になるリスクが高まり、さらには緑内障を引き起こすケースもあります。白内障とは、目の水晶体が白く濁って視力が低下する病気で、老眼は白内障の原因の1つと考えられています。
白内障は手術さえできれば失明することなく、視力の回復を期待できますが、日本での失明リスク第1位でもある緑内障となると、手術をすれば解決するといった話ではなくなってきます。
そうならないためにも、スマホ老眼の段階でしっかり対策を行うことが大切です。

・スマホ老眼の予防・改善は?
スマホ老眼の予防・改善にはその根本原因を取り除くことが最も効果的なことは言うまでもありませんが、現代社会でスマホやPCを全く使用しないのは現実的ではありませんよね。
でも、ちょっとした工夫でスマホ老眼の予防・改善はできますので、スマホ老眼が心配な方は積極的に取り入れてみてくださいね。

長時間近い距離で画面を見ない
たとえ、仕事などで長時間の使用が必要であっても、連続使用は控えましょう。
目に負担をかけないためには、30分に1回、1分ほど画面から目を離し遠くを見つめたりして、こまめに休憩をとりましょう。また、画面から顔を30~40cm以上離して使うことも効果的です。

・意識して「まばたき」をする
集中するとまばたきが減る傾向にあるため、スマホ使用中は意識してまばたきをしましょう。まばたきには目のゴミを涙で流し、ドライアイ予防・改善に効果があるほか、ピント調節の筋肉「毛様体筋」をほぐす働きもあります。
まぶたをギュッと閉じて、パッと開くといったことを数回行うことも、毛様体筋をほぐすのに効果的です。

十分な睡眠をとる
加齢による老眼と違い、スマホ老眼の原因は目の使いすぎにあるため、十分な睡眠で目を休めることで改善します。十分な睡眠の基準は人それぞれ違いますが、最低6時間は寝るように心がけましょう。

・スマホの設定を変える
近い距離で使用する場合、画面の明るさは目の疲労に直接影響します。また、文字が小さいとそれだけでも画面を凝視してしまう原因になります。明るさや文字サイズを適切に設定することで、目の負担が軽減され、スマホ老眼の予防に効果的です。

目の健康に欠かせない栄養成分を摂る
目に良いとされる成分を摂ることでも、目の負担が軽減され、スマホ老眼の予防につながります。
例えば、ルテインは目にダメージを与える紫外線やブルーライトを吸収し、目を守る働きがあります。また、アントシアニンという成分には、眼精疲労回復、視力改善作用があると言われています。ルテイン、アントシアニンの他にも目の健康に必要とされる成分は数多くあります。

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