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いつも「不安、不安。」・・・臨床研究で明らかになった不安とある成分の関係

アジ、イワシ、サバ、サンマなどお魚にはがんや心疾患、生活習慣病予防などに効果があるとされている「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれています。最近の研究では、この「オメガ3脂肪酸」が不安症状の軽減に役立つこともわかってきました。
オメガ3脂肪酸の不安症状の軽減についてご紹介します。
「将来が不安。」
「経済面で生活に不安がある。」
「寝る前に不安な気持ちになる。」
「何となく日々の生活に不安を感じている。」
不安など全くありません!という方は少数かもしれません。
誰にでもちょっとした不安はありますよね。でも、たかが「不安」と思われるかもしれませんが侮ってはいけません。いつも不安を抱えていると、その不安は生活の質や社会機能を低下させ、死亡リスクの上昇にもつながることが分かっています。
不安を軽減するには、その状況をポジティブに考えることが大切と専門家は言いますが、そう簡単なら、誰も不安に悩まされることはないですよね。
そこで現在注目を集めているのが、オメガ3脂肪酸の抗不安効果です。
オメガ3脂肪酸とは、魚油に含まれるDHAやEPA、エゴマや亜麻種子などの植物油に含まれるα-リノレン酸などの脂肪酸の総称です。
その健康効果は血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制、認知症の予防・改善、胎児の脳の成長・発達効果、関節リウマチの改善、視力の回復など多岐にわたります
近年、注目が高まっているのが不安症状の改善で、これに関する研究も増えています。
約20件の臨床試験を解析したデータによると、オメガ3脂肪酸を1日に2,000mg以上摂取した場合に不安を和らげる効果がみられ、身体疾患や精神疾患などを抱えている人を対象にした場合はさらに効果が高いことが示されました。
このように有益なオメガ3脂肪酸ですが、体内では作ることができないため、意識して食品から摂取する必要があります。オメガ3脂肪酸はアジ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚に多く含まれていますので、積極的に食べたいものです。
しかしながら、臨床試験で効果があるとされる1日2,000㎎を毎日摂取するのはなかなかハードルが高いもの。さらに、オメガ3脂肪酸は熱に弱く、煮たり焼いたりという調理の過程で、20%ほど流れ出てしまうので、実際には必要量が摂れていないことが多いとのことです。

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